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やけど
◆概説
受傷原因や部位によって皮膚に受けるダメージの深さに差があります。ダメージの深さによって日焼け程度の軽いものから治るまでに1ヶ月以上かかる場合もあり、深さの診断が治療を行う上で大変重要です。熱湯よりも加熱した油の方がダメージが大きいです。また、同じ原因でも露出部と衣類の上からでは熱に曝されている時間が長い分重症になりやすいです。湯たんぽなどによる低温やけどは熱に長時間さらされるため深くなりがちです。
すりキズ
◆概説
皮膚が薄く削れた状態です。受傷時に傷についてしまった異物(土やアスファルト粉等)を残したまま上皮化してしまうと異物の色素がそのまま残ってしまいます(外傷性刺青)。受傷時には局所を洗い流して土などの異物が残らないようにすることが大切です。
切りキズ
◆概説
刃物やガラスのような鋭い物により切られたキズです。創が哆開してしまったまま直してしまうと肥厚性瘢痕になる可能性があります。
瘢痕・ケロイド
◆概説
皮膚は外傷や手術で損傷を受けると修復機能がはたらいて治癒します。この傷痕のことを瘢痕といいます。瘢痕の赤み、硬さは通常3ヶ月前後でピークとなり、徐々に赤みは薄くなり、柔らかくなります。この過程が種々の原因により障害されると赤み、硬さが収まらなくなり肥厚性瘢痕になります。ケロイドは、この赤み、硬さが収まらないだけでなく周囲に拡大するものです。通常の外科的治療では対応出来ない場合があります。
皮膚腫瘍
◆概説
皮膚を構成する細胞が異常に増殖したものです。良性のものと悪性のもの(皮膚ガン)に分けられます。良性のものでも機能的に問題のある場合には治療の対象になります。いわゆるほくろやシミでも切除が必要な場合があります。レーザーやフォトフェイシャルなどを希望された場合でも意に沿えない場合もあります。
巻き爪
◆概説
爪甲が文字通り巻いてしまった状態です。湾曲が強いと疼痛をともないます。